独自のライフスタイルを「DIY賃貸」で実現するDIYライフスタイル

ビートメイカーの拓朗さんと陶芸家の裕美子さん。ふたりのクリエイターがともに住む逗子の一軒家に伺った。「引っ越して2か月」の家の玄関には加工待ちの合板や木材が積まれている。ふたりの「家づくり・現在進行形」を見せてもらった。

見つけたその日にすぐ内見アポ!の好物件

拓朗さんと裕美子さんが住む逗子の一軒家は、逗子駅から徒歩10分ほどの立地に立つ築50年の2階建ての家。以前は住居兼診療所として使われていたという、延べ床面積130平方メートルの家で、「DIY賃貸物件」として入居者の募集がされていた物件。最寄りの逗子駅まで徒歩圏内だし、陽当たりも良好、「ファミリー向け」を超える広さがある。この条件に鋭く反応したのは裕美子さんの方だった。

「ずっとネットで物件を探していて、この物件がアップされたその日にすぐ連絡しました。もともとヒトクセある物件を探していたし、内装をある程度カスタマイズできるという条件は大きなポイントでしたね」と裕美子さん。
裕美子さんは陶芸家だが、むしろ、陶芸の技法を中心とした美術家と紹介した方が分かりやすいだろう。小さな器・陶製のオブジェのような作品だけでなく、大きな作品の制作も行なう。

元治療院の待合室が裕美子さんのアトリエになる。作品制作はすでに始まっている

拓朗さんは「AKTR」としてカセットテープでアルバムをリリースしている

一方、パートナーの拓朗さんは、様々な音源からサンプリングやミックス、音を付け足したりして、新たな音楽をつくるクリエイターで、米国西海岸のレーベルFUZZOSCOPEからアルバムをリリースしている。

「DIY物件」とは、入居者が壁紙を変える、ペンキを塗る、床を張り替えるなど、家主との了解のなかで、物件の状態を「自分らしくカスタマイズ」できる物件のことだ。
DIY作業は裕美子さんのかつての内装や塗装業のアシスタントに近いお仕事のご経験を活かし、DIY未経験の拓朗さんは作業サポート他、インテリア、配色の決定など、お二人がそれぞれのジャンルの創造性を発揮しながら力を合わせて楽しみながら行っている。

逗子の魅力は「都会までのちょうど良い遠さ」

それまで別々に暮らしていたふたり。裕美子さんは実家のある福岡にアトリエを置き、新宿区の一軒家を友人とシェアし、制作をする際には格安航空会社を利用して福岡に帰る日々を送っていた。「作品の発表の場は東京。でも新宿の家は制作するには手狭で、福岡に帰ってつくっていました。でも、移動の手間がかかるので、東京に出やすく、作品をつくることのできる広さのある面白そうな家を探していました」。一方、拓朗さんは元々実家が横浜市にあったこともあり、横浜市近郊の団地に住んでいた。しかし、都心へのアクセスの良くない場所であっため、都心のイベント仕事が多い拓朗さんは不便を感じていた。「都会過ぎない環境、そして制作と居住の両方が可能な家が欲しい」、「交通の便の良いところに住みたい」というそれぞれの理由から、共に家探しを始めたふたり、物件に必要と考えていた条件は「ふたりそれぞれの仕事スペース」があること。そして立地が「鎌倉周辺」。裕美子さんが、鎌倉の一駅先の「逗子」駅に近いこの物件をネットで探し出した時、拓朗さんも「この近辺の中古品屋でレコード漁りに来ていたので、すぐピンと来た」そうで意気投合。
「逗子」は横須賀線・湘南新宿ラインの始発駅でもあり、電車に乗ってしまえば、乗り換え無しで、品川駅・東京駅も、渋谷駅・新宿駅・池袋駅へも約1時間前後で移動できる。
鎌倉同様、海も山などの自然も身近にあるし、美味しい食べ物・楽しい店もある。「福岡も都会ですけれど、1時間移動すると自然がいっぱいなところに行ける。都会まで1時間っていう距離感が良いですね」と裕美子さんは言う。

手をかけて家と関わることができるDIY賃貸

1階が約90平方メートル、2階は約50平方メートルの木造2 階建ての元住居兼治療院の一軒家。1階の半分弱のスペースがかつての治療院の待合室と診療室で、その部分を裕美子さんのアトリエに。同じ1階でも、住居部分であった南向きの広間を拓朗さんの仕事部屋に、ふたつの制作スペースの間にダイニングと台所、浴室・洗面が位置することになる。2階は寝室とゲストルーム、プライベートのくつろぎスペース、というのがDIY後の完成予定図だ。

元 和室の土壁は濃い青の塗装でリフレッシュ

これまでに、拓朗さんの仕事場となる10畳の洋間の絨毯と、隣接する6畳の和室の畳を撤去、どちらも合板を貼って板張りの床にした。ふたつの部屋の壁は深いブルーに塗装し、拓朗さんの仕事に欠かせない音源のストック=大量のヴィニール盤レコードや、機材と作業用のデスクが置かれて完成に近い形。しかし、プライベート空間になる2階は手つかずの状態で、仕事場の片隅にベッドが仮置きされている状態で、ダイニングルームとなる部屋と、隣接するキッチンもこれから床を貼る作業が待っている。陶芸用の電気窯を2台設置する裕美子さんのアトリエスペースも仮の設えの状態で作品制作が始まっている。「お金が入ったら、材料買ってDIY作業、という感じなので、数か月以内にはなんとかしたいですね。」と楽しそうに微笑む。

「都心にもアクセスしやすい立地、徒歩で海岸に行ける環境、面白そうな近所の店を探すのも楽しい街、クリエイターが多く居住する文化豊かな土地柄」の逗子で十分な広さと希望の仕事場と生活のスペースを手に入れたふたり。ふたりのDIYは、まるで半世紀前に建てられた木造住宅に新たな生命を注入している様に見える。どの様なDIYの完成形となるのか楽しみだ。

「DIY可賃貸」が普及し、新築やリフォーム済みの賃貸住宅とは異なる魅力を求める方に注目されています。
その魅力は、賃貸でありながら自分たちの暮らし方に合わせて部屋をカスタマイズできること。またそのカスタマイズを自分で行うことにより、楽しみながら施工し、材料選びや作業方法、コストを自らコントロールして行うことができることです。

「DIY可賃貸物件」にもバリエーションがあり、今回の記事の物件のように床の張替えや間取りの変更までDIYできるものから、床や設備など専門知識が必要な部分は改修済みで、壁紙の貼替えやペンキ塗り、棚の取付などDIY経験が少ない人でもトライできる物件もあります。
物件選びのポイントは、自分のDIY技術や施工に費やせる時間等を鑑みながら、物件オーナーや管理会社と希望作業内容について事前に相談をして進めることと言われています。
是非、みなさんもご自分のライフスタイルにマッチした物件を見つけ、DIYで愛着のあるお部屋をづくりを楽しんでみてください。

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