都内での生活から、海外留学を経て湘南・葉山への移住を叶えた中野有香さん。現在は、2頭の愛犬と一緒に念願のマイホームで暮らしているそう。これまで縁のなかった湘南エリアで、どのようにして理想の暮らしを叶えたのか、その過程と葉山での暮らしの魅力を伺いました。
海の近くで、大好きなクラフトビールを新たな仕事に。
「都内に住んでいた頃は、商社に務め忙しい毎日を送っていたのですが、暮らしを変えたくて海外留学へ行きました。サービス業について学べる学校に一年通い、その後飲食店で一年間仕事をしました。クラフトビールが好きになったのも海外生活がきっかけです」と、有香さん。
帰国後は、より自由な生活を目指して、個人事業主として働くことを念頭に行政書士の資格を取得。海の近くでの暮らしに憧れもあり、湘南への移住を決めたそう。
「海の近くに住みたくて、茅ヶ崎から葉山エリアで家探しをしました。愛犬との暮らしが前提だったので、大型犬の入居が可能な賃貸物件探しに苦戦しましたが、葉山に理想のデザイナーズ物件を見つけて、入居を決断しました」。
葉山に移住してからは、平日は自宅で行政書士として働き、土日には近隣の飲食店「The Gazebo(ザ ガゼボ)」でアルバイトを始めた有香さん。2023年7月には、The Gazeboの酒販部門として、クラフトビールの販売店「NOMADIAN(ノマディアン)」もオープンしました。
「大好きなアメリカのクラフトビール文化を葉山で紹介したくて、The Gazeboの定休日に酒販を始めさせてもらいました。気軽にクラフトビールを楽しんでもらえるように、サブスクや配達サービスも行なっています」。
愛犬との暮らしを充実させる、ドッグフレンドリーな環境が葉山の魅力。
有香さんが住んでいた賃貸物件は、森戸海岸まで徒歩約10分の好立地。海岸でのお散歩が毎日の日課になっていたそう。今でも朝晩の散歩は毎日の習慣に。愛犬との時間を大切にしています。
愛犬との散歩の合間には、森戸海岸近くにある「陸の家オアシス」へ。曜日により店主がかわるこのお店。訪問した日はタコス屋さん「Mar Y Tacos(マイルタコス)」の営業日だったため、美味しいタコスをテイクアウトしました。
愛犬との来店もOKなので、散歩ついでに気軽に立ち寄ることができるのも嬉しいポイント。愛犬家が多い葉山・逗子エリアは、ドッグフレンドリーなお店が多いことも街の魅力の一因になっています。
賃貸でのお試し移住を経て、愛犬のためのマイホームを実現。
約3年半、賃貸で生活をした後、2023年夏頃に愛犬との暮らしを第一に考えた念願のマイホームを建てたそう。
「賃貸物件に3年半住み、この先も葉山で暮らし続けたいという思いが強くなったので、思い切って自分の家を建てることにしたんです。家づくりについては、当時住んでいた賃貸物件の大家さんにも相談にのってもらいました。新居に住み始めてからも住まいづくりは続いていて、今は裏庭に芝生をひいて、ドッグランづくりをしています」。
「すっかり愛犬中心の生活です」と、笑顔で現在のライフスタイルを語る有香さん。
愛犬との生活を充実させるために、資格を取得し、海の近くでの生活を実現。自宅で資格を活かして働きながら、大好きなクラフトビールも仕事にするなど、今の時代にあった“自分らしい暮らし”を体現しています。
撮影:上樂博之(https://joraku.info/)
取材・文:雨宮ちえみ(https://www.instagram.com/chi.amam/)